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江戸~昭和の面影を求めて 上野今昔紀行

江戸~昭和の面影を求めて 上野今昔紀行

江戸時代に徳川将軍家の菩提寺である寛永寺が建立され、門前町が開けて以降多くの人出で賑わってきた町・上野。幕末の戦乱や関東大震災、第二次世界大戦時には多くの歴史的建造物が消え去った。過ぎ去った時代を偲ばせる数少ないスポットからレトロな下町文化の発信地、さらに現代人の舌を満たす一皿に出会えるスポットを紡いでみた。
(写真:花園稲荷神社の参道)

2017.10.17 掲載

    • 上野東照宮の表参道

      寛永4年(1627年)に寛永寺境内に、徳川家康を祀る神社として建立された上野東照宮。拝殿へと続く表参道には、苔むした石灯籠が並ぶ。

    • 上野東照宮の銅灯籠(重要文化財)

      全国の諸大名が奉納した銅灯籠は、国指定の重要文化財。全部で48基あり、拝殿前に整然と並ぶ一角は厳かな雰囲気に満ちている。

    • 上野東照宮の透塀(重要文化財)

      菱格子の向こう側が透けて見える透塀も、国指定の重要文化財。上段には野山の動植物、下段には海川の動物が色鮮やかに描かれている。

    • 上野東照宮の金色殿

      その神々しさから、金色殿とも呼ばれている社殿。幕末の動乱や関東大震災、第二次世界大戦でも倒壊や焼失することなく、その美しい姿を現代に伝えている。

    • 上野東照宮の唐門

      慶安4年(1651年)に造営された唐門。随所に施されている色鮮やかで技巧を凝らした装飾は、日光東照宮に通じるものがある。

    • 韻松亭 喫茶去の外観

      明治8年(1875年)創業の懐石・韻松亭(いんしょうてい)の別館にあたる甘味処、韻松亭 喫茶去(きっさこ)。風情ある和の外観が特徴的。

    • 韻松亭 喫茶去の店内

      もともと料亭だった建物を改装した店内。土壁に灯された明かりが温かみある情緒を醸し出している。

    • 韻松亭 喫茶去のクリームあんみつ

      人気の和スイーツ・クリームあんみつ。盛り付けられているのは全て自家製で、豆乳アイスのやさしい味わいや、ごまやよもぎなどの3種類の生麩の歯ごたえも絶妙。

    • 韻松亭 喫茶去の店内

      喫茶去の窓からは、花園稲荷神社の赤い鳥居が立ち並ぶ参道を眺められる。この一角だけ見るとあたかも京都にいるような、不思議な光景。

    • 韻松亭 喫茶去の店前

      芭蕉によって「鐘は上野か浅草か」と詠われた、寛永寺の鐘楼に隣接することから「松に韻く(ひびく)」という意味で命名されたのが、韻松亭という店名の由来。

    • 旧吉田屋酒店の外観

      旧吉田屋酒店は江戸時代から続いた老舗酒屋。昭和61年まで営業しており、現在は「下町風俗資料館」の付設展示場として見学ができる。

    • 旧吉田屋酒店の店内

      店内には陶製の樽や重さを測るさお秤など、当時使われていた酒屋の道具が展示されている。

    • 旧吉田屋酒店の帳場

      酒や醤油、砂糖などを陳列・販売する場所の横にある帳場では、番頭が金銭管理や商品を出し入れしていた。実際に上がってその雰囲気を味わうことができる。

    • 旧吉田屋酒店の店内

      店内には、地域の住民から寄贈された清酒やビール、製糖会社のポスターや看板、飾りも展示されている。

    • 旧吉田屋酒店の羽織

      訪れる外国人にも人気の、吉田屋酒店で貸し出されている羽織。濃紺の生地にくっきり描かれた文字が、下町上野の粋を感じさせる。

    • フレンチレストラン コーダリー店内

      不忍池のそばにある隠れ家フレンチレストラン コーダリー。店名はワインの余韻を表す単位で、食後の余韻を楽しんでほしい、という想いからつけられた。

    • コーダリーの前菜

      前菜の「カニとカリフラワーのサラダ仕立て」。紫じゃがいものチップスやロマネスコ、野菜から出汁をとったゼリーなどさまざまな食感が楽しい。

    • コーダリーの黒ムツのポワレ

      「シェフのおまかせコース」メインディシュの一つ「黒ムツのポワレ」。パリパリと香ばしい皮と脂がのった白身、そして彩り鮮やかな野菜が絶妙なハーモニーを奏でる。

    • コーダリーの鴨ムネ肉のロース

      赤ワインとともにいただきたい鴨ムネ肉のロース。店内にはフランス産を中心に、200種類以上のワインが揃えられている。

    • コーダリーのティラミス

      スコップ型のスプーンで土に見立てたチョコを掘り返すのが楽しい、デザートのティラミス。マスカルポーネチーズ、コーヒーとシナモンのサバランなどで、甘すぎない上品な味わい。

    • 下町風俗資料館

      上野不忍池のほとりにある下町風俗資料館。1階には大正時代の下町の町並みが、2階には当時使われていた様々な生活道具や玩具が展示されている。

    • 下町風俗資料館 大正時代の町並みを再現

      1階は、約100年前の大正時代の町並みを再現。三味線の音が聞こえてきそうな路地裏には、古き良き時代の風情が感じられる。

    • 下町風俗資料館内 駄菓子屋軒先

      昔懐かしい駄菓子屋の軒先。狭い路地に囲まれた裏店の長屋から通りに面した大店まで、当時の様々な暮らしぶりをうかがい見ることができる。

    • 下町風俗資料館 当時の生活道具

      実際に家屋にあがって当時の生活道具を手にとって見られるのが、この下町風俗資料館の特徴。展示物の手触りや質感を感じることができる、全国でも珍しい体験型の施設となっている。

    • 下町風俗資料館 2階の展示コーナー

      年代物のテレビやラジオ、ミシンなど、当時を知らない世代にもどこか懐かしさを感じさせる道具や玩具がある2階の展示コーナー。掛け時計は今も時を刻んでいる。

今回の旅のルート

※紹介している内容は2017年8月時点のものです。

見て触れて味わって感じる、上野の今と昔

幕末の戦乱や関東大震災、第二次世界大戦を経てなお輝き続ける東照宮を参拝したあとは、明治創業の料亭の甘味処でひと休み。江戸の商売人の日々の商いを老舗酒店の帳場に上がって想像したあとは、色彩と盛り付けが美しいフレンチのランチへ。最後は大正~昭和の下町文化を追体験できる施設で、レトロな気分に浸る。ほぼ半日で複数の時代を追体験できるのが、今回の大人の上野探訪。